撲滅と漢字で書くとキツい印象ですね。殲滅みたいな物騒なのよりはまだ穏やかだと思いますが。

 そして実際はぼくめつは無理だとは思いますが、極力減らそう我が家の死蔵品運動をひとりでやってます。

  なので今日は久しぶりにホームベーカリーでパンを焼きました。

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  以前も書きましたが、材料をこねている時の音がうるさいとヒンシュクを買い、ウサギ山小屋で死蔵品と化していたのを引き取って来たものです。

  今どきの最新式とは違うのでしょうけれど、炊飯器に対する考え方と同じで基本的な仕事が出来ればいいんだ!とこだわりが無いのでOKです。

 転居に当たって手放した、使い込んで破損が広がりつつあったホームベーカリーの代わりでもあります。

  なお、焼きたてのパンを冷ましている網状の台はとっくのとうに処分済の電子レンジの付属品だったと記憶しています。

 そして、今日はこれを実に実に久しぶりに着てみました。

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 最低でも29年くらいは経ってると思うシャツ。

  刺繍が得意だった母が市販の大きめのメンズ仕様のシャツに細工してくれたものです。

  母は祖母について、子どもの時につくってくれた弁当入れの袋の持ち手がヨーヨーみたいにびょーんと伸びて悲しくなった旨を話してくれたことがありますが、実は母のつくってくれた洋服にも似たところはありました。

  まず作る段階で仮縫いをするのですが、結構時間がかかる上にまち針で体をチクチクされる事は稀ではなかったので、私にとっては母の洋裁はちょっとした厄災でもありました。

  よく考えたらオーダーメイドと言うすごい贅沢なはずなんですが、ファストファッションを買った方が安くて済む時代ではなくて、節約のためホームソーイングしていて、安い布地でつくってくれるものだから、着心地はお世辞にも良いとは言えませんでした。

   申し訳ないけど、そして我ながら意外に冷淡にも、着心地悪かった服たちで手元に残っているのは刺繍が見事だったわずかなものだけ。それも経年劣化で変色してしまい、断捨離待ちです。

  この既製品のシャツも多分セール品でしょう。若い時はだぶだぶで全然似合わないわぁとほとんど着ないでいましたが、経年劣化の度合いは少なく、家の中とか近所ではおりものとして着るのならありだなと思い、今春の資源回収に出すのを思いとどまりました。

  エアコンが効いた室内ではおるのにちょうどいいです。シャツ襟は苦手でしたが、そげた首から胸元をカモフラージュ出来ていいぞー。

 人によって微妙におっしゃる事が違いますが、片付け大家の先生方は一年着ないなら、三年着ないなら、その服は処分せよ!と仰せですが、ほとんど30年前のものも敗者復活するのが我が暮らしです。

  母の作品より、ずっと着心地がいいと自賛状態の手ぬいの服もある年は全然着ないのに、突然猛烈に着まくる年が来るからそう簡単に手放すものか!です。

  かように死蔵品撲滅運動をしていると、新しく物を買う必要が激減するし、しばらく使ってないと目新しさを感じるので、ますます安定の渋ちん生活となります。

  いただけるだけありがたいとは言え、親世代と比べるとずいぶん目減りしてしまった年金で、物価高騰の中を生きて行くのですから、死蔵品を発掘して使えるものは使い倒す一択! 💪

  どっかのおえらいさんが消費税増税も一考っておっしゃったらしいですが、その先にあるのは

  むかーし習った国破れて山河ありと言う漢詩を思い出しますわ💧

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