今日は予約を入れていた本が借りられるというメールが届いていたので、図書館に行って来ました。

  図書館とは渋ちん活字好き(ただし簡単なものに限る)の私にとっては娯楽の殿堂みたいなところで、10時過ぎに足を踏み入れたのに、どうも2時間以上滞在してしまったようです。気付いたら貸し出しカウンター上の時計は12時半くらいになっていました。

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  突然、がま口を並べます。これ、ずいぶん前に私がつくった不細工ながま口ですが(真ん中のが京都五条下にあった初めて行った手芸カフェで、左右のは友人開催の手芸カフェでつくったもの)、がま口バッグが人生を変えた後期高齢者を描い本を借りて来たのです。

  失敗続きの人生で家族にも疎まれ、病気の塊みたいになっていた頑固職人であるジーサンが、三女である著者からの依頼でミシンを直したところから始まった大逆転を描いたもの。



あちこちガタが来てるけど 心は元気! 80代で見つけた 生きる幸せ [ G3sewing ]
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  主人公のジーサン(G3)はもともと人間関係構築が下手なだけで技術者としては勤勉だし向上心も強く能力の高い人だったので、ミシンの修理をきっかけに、ミシンを使って物を作りたくなってしまったところから話が始まります。

 当初は歪んだり、ありあわせのショボい材料を使っていたりで、とても売り物にならず、でも、ジーサンはつくることをやめないし、ジーサンが物作りをしている事で平たく言えば扱いやすい状態になるので、ジーサン夫婦と同居している長女((著者の姉)や三女(著者の妹)からも作り続けてもらう方が良いという事になったものの、材料調達に悪戦苦闘したり、売れ残りが出来たりとなかなか難儀していたご家族です。

  コロナの時支給されたひとり10万円の給付金を著者ら3姉妹が半分ずつ出し合って15万円をジーサンのために投資。それまでジーサンのために出資しても手ごたえなかった著者は不安でしたが、著者の孫がSNSを活用したらいいと言ってコロナ禍が始まった年にTwitterで宣伝開始。あっという間に人気の手づくりバッグとなって行く様を描いています。

   実は私、ジーサンのバッグが大人気になりかけの頃、何かで見たのか、直ぐにアカウントを探して見ましてフォロー。もうその時には量産出来ない手づくりゆえに、予約して何カ月待ちという状態になっていましたが、とても丁寧につくられていて魅力的なバッグだなぁと思っていました。

  じゃあ、とアクセスした、これもお孫さんが構築してくれたらしいショップでは売り切ればかりで諦めました。

  ものすごい雨女なので雨に強いヤマト屋のバッグだけは買っていましたが、転居も決まりこれ以上物を買ってはいかんと思い、しばらくご無沙汰していましたが、ジーサンたちの工房はさらに充実して、メインのがま口バッグ以外にリュックも登場したようで、リュック好きとしてはとても心が動きます(増やしてはいかん、いかんとは思うんだけど、物づくりのストーリーを知ってしまうととても惹かれます)。

  工房はジーサンが工場長、ジーサンの妻であり著者の母であるバーサン(B3)が検品、梱包などを担う専務、著者(kikiさん)が統括する社長と名乗って、楽しく分業しているそうです。頑固で曲がった事が嫌いで喧嘩になって失職して、いっときは家族をド貧乏のどん底に落としたこともあるG3の苦手な対人交渉を英語教室が本業という著者が補って、G3はバッグや小物つくりにまい進。

  バッグづくりと販路が軌道に乗ってから、それまで体調が悪くゴロゴロしていて死にたくなってしまう事もあったというG3は自分がつくったものを喜んでくださる方々がたくさんいるという事に励まされ、1日の過ごし方にメリハリがついて、持病はありながら、めきめき若返って、感謝の日々を過ごしているとの事で、人生終盤の大逆転ぶりは素晴らしいです。

  後期高齢者ではなくて、幸喜高齢者と名乗るジーサンたち、良いですね。👏👏👏

  また著者は早くから、最後まで拒んでいたジーサンもキリスト教の信者になった事で心の安寧を得られると共に、単にジーサンバーサンの生き甲斐のためだけではなく、教会が支援しているタイの養護施設の子どもたちのためにも頑張ろうと夢が広がって行っているのもすてきです。

  ジーサンも著者もあと20年早かったらと思う事もあったようですが、子どもの手も離れ、子どもらが祖父母に関心を持って大いに力を貸してくれるなど、今が時機だったのだと思いなおしたそうです。

  いくつになってもチャンスは来るし、新しいことを始められる! そんな元気が貰える本でした。

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