去年のいまごろは友だちと、一人でお花見をしておりましたが、今日の砧公園はこんなでした。

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  対しまして去年はこんなです。(2023年3月22日撮影)

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  今日は昨年砧公園に連れて行ってくれた友人のお誘いで、初めて世田谷美術館に行きました。
  
  年をまたいで開催していた「美術家たちの沿線物語」の最後の企画で昨年12月からの「京王線・井の頭線篇」と2月から始まった「小田急線篇」の2本立て。

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  これまでに東急線の沿線の展示もあったようです。入館券と引き換えに箱入りのなかなか豪華なパンフレットをいただけました(もしや電鉄各社が出資してくれている?)

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  小田急線も京王線も新宿または渋谷を起点に世田谷を通り抜けて多摩地区や神奈川県に伸びていますが、世田谷区以外はカットで、沿線ゆかりのアーティストの作品を紹介しています。

  小田急線は文京地区として始まった成城学園あたりに文化人のお住まいがあったようで、分譲当時からずっと自治会報が発行されているというのがすごいです。執筆者もそうそうたるメンバーが並んでいたとか。

永遠の仔(5) 言葉 (幻冬舎文庫) [ 天童荒太 ]
永遠の仔(5) 言葉 (幻冬舎文庫) [ 天童荒太 ]

  ベストセラー小説「永遠の仔」の装丁に作品が使われた彫刻家舟越桂さんも世田谷ゆかりの方で作品が展示されていました。

  私の最近のお気に入りの豪徳寺〜梅が丘界わいもなかなかです。いろいろと物議をかもすことが多かった写真家の荒木経惟さんも豪徳寺界隈を拠点にされていたとかで、以前の駅かいわいの写真が展示されていました。

  恋多き女と言われた宇野千代さんと画家の東郷青児さんが同棲していたのは井の頭線池ノ上駅界わいだったり、民藝運動の陶芸家、富本憲吉さんも世田谷区ゆかり、葉山のアトリエ跡の記念館に何回か訪問していた日本画家の山口蓬春さんも、日本画家の片岡球子さんも・・・あの人も、この人も・・・との事で、へ〜、ほ〜という発見がいろいろありました。

 作曲家の古関裕而さんも世田谷にお住まいだったと展示説明で言及されていましたし、森鴎外の娘さんの小堀杏さん、森茉莉さんも世田谷在住でした。

  たくさんのアーティストの作品をただ展示しているだけではなくて、沿線、駅に絞って展示しているので、その界わいを歩いたことがある身には興味深い内容でした。

  本格的カメラを今日も持参の友人のバードウォッチングに少々お付き合いしましたが、どうやらカラスの恋の季節らしくて、があがあがあがあと叫びつつカップルになっているのもいたりして、その分、小さな野鳥たちは影を潜めている感じで、唯一キセキレイ一羽を見ることが出来ました。

  知らない間に結構たくさん歩いたので、遅めの昼ご飯、美味しかったです。

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  若き日に田園都市線を使って通学や通勤をしていた頃には通り過ぎるだけだった用賀駅には地味なイメージを抱いていましたが、駅の上にGMOインターネットビルとかいうオフィスビルが建っていてちょっと便利そうだし、世田谷公園/美術館までは万葉集の歌が刻まれた石畳の道を歩いて行けるし、住宅街にちょこっとお店があったりして、散策が楽しめる場所であります。(^_^)

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