この中山式快癒器、見た瞬間、欲しい！となってしまったのは、祖父が愛用していたものを引き継いで使ったことがあるので、効果が分かっているからでした。

　　祖父が使っていたのは木製でこれと基本的には同じ四つ玉タイプと、二つ玉タイプの2種類でした。

　　実は二つ玉タイプ、ウサギ山小屋の二階にあります。

　　私が物心ついたころには既に家の中にあったそれは、オール木製で塗られていた塗料がおそらく最初は白だったのが象牙色に変わり、少々ひびも入っていたという時代物です。

　　山小屋の二つ玉タイプも木工ボンドで外れかかったところをしっかりくっつけなくちゃと思いながら、ごまかしごまかし使えているという超ロングセラーであります。


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　　本日到着の最新バージョンはまだ試していませんが、オール木製のクラシックタイプはぐいぐいと凝ったところに入り込む感じで、いわゆるイタギモで、マッサージの類に行く余裕がなかった壮年期にはよく使っていました。

　　それと同時にやはり祖父の事を思い出す郷愁の品なのです。

　　祖母が中山式を使ったのを見た事はありません。割と華奢だった彼女には刺激が強すぎたのではないかと思いますが、祖父亡きあとはほったらかされ気味だったのを、おそらく母がなつかしさから取っておいて、それがまわりまわって私のところに来たものだと思うのですが、経緯については全く記憶ないですし、四つ玉タイプもあったはずなのにいつの間にか消えてしまいました。
　　
　　この中山式は玉が引っ込んだり出たりで、幼稚園時代くらいはカタカタさせて遊んでいた記憶がありますが、たしか、我が家でも家人Bがカタカタやったように思います。

　　祖父は私が10歳の時に亡くなってしまって、両親よりも長生きした祖母とは違い、いろいろな話を聞く機会がなかったのが残念です。

　　愛媛の片田舎に育ち、固太りで頑丈そうな体格だし、頭痛が酷いとバッグにはセデスかノーシンが入っていていつも体調不良を訴えていた祖母と違って、鷹揚におだやかそうに見えた祖父ですが、快癒器を使いこんでいたくらいですから、本当はしんどかったのかも知れません。

　　祖父存命中はあそこが痛い、ここが痛いとよくこぼしていた祖母ですが・・・祖父が出先で突然倒れて（脳血栓という言葉を初めて聞きますが）そのまま昏睡状態で亡くなった直後は「私は悪い妻でした」と泣いてばかりいたのですが、ある時からシャキッとして、以降大活躍でした。

　　今にして思えば・・・あれは夫婦の相性の悪さから来たものだったのだろうと・・・当地への転居前のわが身と重ね合わせて思います。(;´Д`A ```

　　孫にとっては祖母より祖父の方がやさしくあたたかさを感じさせてくれる人で、祖母は何かとうるさくて厳しくて、友だちのおばあちゃんが羨ましかったのですが、お嬢様そだちの彼女と田舎生まれで苦学した祖父とはいろいろな点ですれ違いがあったのだろうと思います。

　　祖母はインテリアなど、こだわりが強い人でしたが、祖父の小さな書斎はお世辞にもセンスが良いとは言えない状態でした。

　　でも、子ども心には虫眼鏡（天眼鏡）や吸い取り紙、陶器のカップに刺さった鉛筆や万年筆。本棚にはたくさんの本、その端っこには孫の手。何やら書き付けている分厚いノートなどが並ぶ、やましいところのない秘密基地みたいで、祖母の部屋より居心地が良かったです。

　祖父は私が書いた手紙を大学ノートに貼り付けて「孫の成長」と手書きのタイトルをつけていたり、新聞連載の真鍋博さんのイラスト入りの星新一さんのショートショートを切り抜いて私のためにスクラップしてくれたりしていました。

　せめて私が成人するくらいまで生きてくれていたらなぁと思います。

　享年70歳でした。当時の男性の平均寿命より少しだけ上だったでしょうか。「惜しい方でした」とは言っていただきましたが「早すぎました」とは言われなかったことも思い出します。

　　・・・というようなことをつらつら思い出しつつ、快癒器を当てたいと思います。

　　寝てはいけない！1か所10分以上は押さないという注意書きを守らねば（寝ちゃったことあります）。

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