朝のうち草刈り。
木陰にいることが多いから草むしりよりはマシかと思ったら、やっぱりバッテリーがバテる頃には汗だらけになりまして、日中は扇風機にあたりつつ読書。
今日はとっておきのこの本です。
今どき税抜き980円でこの内容は安い!と思ってしまいました。
小学校の授業感覚で、代表的な甲州弁の実例を説明してくれている本でして、読んでいるうちに当地の高校に転校した日々の事、特に言葉のギャップに驚いたのをありありと思い出しました。
山梨県って、東京や神奈川県の隣で、しばしば関東地方に割り込んでますが(子どもの頃に習った社会科では中部地方)、方言はかなり濃い地域だと思います。
やっぱり城壁のような山に囲まれて、人の出入りが少なかったから純度高い言葉が残ったのでしょうか?
お隣信州出身のひとと知り合うことは多かったのですが、私の周囲の信州のひとたちが見事に方言を消しているのと対照的でした。
かつてOL時代に電話で話した合弁事業の提携先の同年代の女性に『もしかして山梨県出身?』と言って『何で分かるんですか』と驚かれたことがありますが、山梨県の人、『他の人』とか言う時の他の部分のアクセントが標準語と違い、ホの部分の音が高くなるのです。
そのことはかなりクセ強な方言を網羅しているこの本には触れられてはいませんが、ホ↑カ→と発音する人がいたら、高確率で山梨県の国中地方の出身なのではと思います。
富士山ナンバーが出来るまで車は山梨ナンバー一択だった山梨県ではありますが、おおよそ笹子トンネルより東の東京寄りは郡内地方と呼ばれて、甲府盆地を中心とする国中地方とは違いがあるようです。
昨今、インバウンドで大混雑。富士山見えなくしたり、そのシートが破られたりで話題になっている河口湖は郡内になります。
郡内は富士山信仰と郡内織物などが有名です。
本のタイトルのしゃんずらけは、語尾に使われることの多い、じゃん、ずら、けを繋げていますが、じゃんは私が生まれた横須賀や横浜でもご当地言葉でありまして、注釈欄に他の地域でも同じ方言が使われていることもありますと説明されている語もあります。
母が時折シワいとかシワン坊と言う言い方をしていたので、甲州弁にもあるのかと驚きましたが、注釈によると四国中国地方でも使われているとのこと。愛媛県出身の祖父からの言葉だと思います。
この本によると今は使われていないらしいですが、すごい違和感があった言葉の一つが体育の時間に『ジャッシーに着替えろし』みたいに言われることでした。
着替えろしの方じゃなくてジャッシーの方。
テレビ番組のネタになっているのを見たことがありますが、ジャージと言わずにジャッシーって呼んでいたのですよ。期間限定方言だったみたいですが、すごいインパクトでした。
高校時代は濃厚な方言、独特のイントネーションに囲まれていて、何となくわかるものもあれば、え、何、それ?もありました。
取りに行くを持ちに行くと言う言い回し、この本ではわかりやすいと絶賛していますが(全編通して甲州弁愛に満ちたポジティブシンキングです)、高校時代の私はくそ真面目に、それは日本語の文法としてどうよなんて思っていました。
また年配の先生や、同居の高齢者の影響が強い大家族の子である同級生ほど、甲州弁使用頻度が高かったです。
地学の先生のフォッサマグナは地殻と地殻がぶっさってと説明された時はクラスメイトに翻訳頼みました。
けれど、卒業後、久しぶりに同級生に会って、げっ、すっかり標準語じゃんけ!と驚きました。
横浜で小学校の先生になった級友は高校時代はもろ甲州弁のかたまりみたいだったのに気振りもない。それを問うと『生徒にバカにされちもうだへ』などとは言わずに『生徒にバカにされちゃうから』と言われて、ちょっと寂しかったです。
ウサギ山小屋滞在時のミニ女子会の時もひとりはやや甲州弁色強めですが、他の二人はあまり出ない。
その甲州弁強めな友人は東京近辺の暮らしが長めなので、ふるさとに寄せる思いの強さが言葉に出るのでしょうか?
この本の大見出しには載ってない印象的な甲州弁(北巨摩弁?)は
・ももちい→かゆい、むずがゆい
・こびく→女性への蔑称 多分漢字では小比丘
・ざぁ→例:やらざぁ(やりましょう=英語で言うlet'sみたいなニュアンス?)
・ちょばちょば→この本ではちょびちょびになってますが、北巨摩ではちょばちょばでした。ニュアンスも違うかも。
・飛んでけし→急いで行け
章ごとに大きなフォントで声に出して言ってみましょうと甲州弁ベースの短文が載っているのですが、見ていると担任の先生はじめ当時の年長者の声が聞こえて来るようで、短いタイムトラベルを楽しめました。
東京から近くて遠い山梨県の真髄を味わえる本でありました。
著者はYouTubeもやっておられるのですが、山梨県人であることを見破る方法のその5がドビンゴでした。
『み』で終わる三文字の女性の名前を言ってもらう…友だちに多いのですが、しっかり山梨県人しています。
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木陰にいることが多いから草むしりよりはマシかと思ったら、やっぱりバッテリーがバテる頃には汗だらけになりまして、日中は扇風機にあたりつつ読書。
今日はとっておきのこの本です。
今どき税抜き980円でこの内容は安い!と思ってしまいました。
小学校の授業感覚で、代表的な甲州弁の実例を説明してくれている本でして、読んでいるうちに当地の高校に転校した日々の事、特に言葉のギャップに驚いたのをありありと思い出しました。
山梨県って、東京や神奈川県の隣で、しばしば関東地方に割り込んでますが(子どもの頃に習った社会科では中部地方)、方言はかなり濃い地域だと思います。
やっぱり城壁のような山に囲まれて、人の出入りが少なかったから純度高い言葉が残ったのでしょうか?
お隣信州出身のひとと知り合うことは多かったのですが、私の周囲の信州のひとたちが見事に方言を消しているのと対照的でした。
かつてOL時代に電話で話した合弁事業の提携先の同年代の女性に『もしかして山梨県出身?』と言って『何で分かるんですか』と驚かれたことがありますが、山梨県の人、『他の人』とか言う時の他の部分のアクセントが標準語と違い、ホの部分の音が高くなるのです。
そのことはかなりクセ強な方言を網羅しているこの本には触れられてはいませんが、ホ↑カ→と発音する人がいたら、高確率で山梨県の国中地方の出身なのではと思います。
富士山ナンバーが出来るまで車は山梨ナンバー一択だった山梨県ではありますが、おおよそ笹子トンネルより東の東京寄りは郡内地方と呼ばれて、甲府盆地を中心とする国中地方とは違いがあるようです。
昨今、インバウンドで大混雑。富士山見えなくしたり、そのシートが破られたりで話題になっている河口湖は郡内になります。
郡内は富士山信仰と郡内織物などが有名です。
本のタイトルのしゃんずらけは、語尾に使われることの多い、じゃん、ずら、けを繋げていますが、じゃんは私が生まれた横須賀や横浜でもご当地言葉でありまして、注釈欄に他の地域でも同じ方言が使われていることもありますと説明されている語もあります。
母が時折シワいとかシワン坊と言う言い方をしていたので、甲州弁にもあるのかと驚きましたが、注釈によると四国中国地方でも使われているとのこと。愛媛県出身の祖父からの言葉だと思います。
この本によると今は使われていないらしいですが、すごい違和感があった言葉の一つが体育の時間に『ジャッシーに着替えろし』みたいに言われることでした。
着替えろしの方じゃなくてジャッシーの方。
テレビ番組のネタになっているのを見たことがありますが、ジャージと言わずにジャッシーって呼んでいたのですよ。期間限定方言だったみたいですが、すごいインパクトでした。
高校時代は濃厚な方言、独特のイントネーションに囲まれていて、何となくわかるものもあれば、え、何、それ?もありました。
取りに行くを持ちに行くと言う言い回し、この本ではわかりやすいと絶賛していますが(全編通して甲州弁愛に満ちたポジティブシンキングです)、高校時代の私はくそ真面目に、それは日本語の文法としてどうよなんて思っていました。
また年配の先生や、同居の高齢者の影響が強い大家族の子である同級生ほど、甲州弁使用頻度が高かったです。
地学の先生のフォッサマグナは地殻と地殻がぶっさってと説明された時はクラスメイトに翻訳頼みました。
けれど、卒業後、久しぶりに同級生に会って、げっ、すっかり標準語じゃんけ!と驚きました。
横浜で小学校の先生になった級友は高校時代はもろ甲州弁のかたまりみたいだったのに気振りもない。それを問うと『生徒にバカにされちもうだへ』などとは言わずに『生徒にバカにされちゃうから』と言われて、ちょっと寂しかったです。
ウサギ山小屋滞在時のミニ女子会の時もひとりはやや甲州弁色強めですが、他の二人はあまり出ない。
その甲州弁強めな友人は東京近辺の暮らしが長めなので、ふるさとに寄せる思いの強さが言葉に出るのでしょうか?
この本の大見出しには載ってない印象的な甲州弁(北巨摩弁?)は
・ももちい→かゆい、むずがゆい
・こびく→女性への蔑称 多分漢字では小比丘
・ざぁ→例:やらざぁ(やりましょう=英語で言うlet'sみたいなニュアンス?)
・ちょばちょば→この本ではちょびちょびになってますが、北巨摩ではちょばちょばでした。ニュアンスも違うかも。
・飛んでけし→急いで行け
章ごとに大きなフォントで声に出して言ってみましょうと甲州弁ベースの短文が載っているのですが、見ていると担任の先生はじめ当時の年長者の声が聞こえて来るようで、短いタイムトラベルを楽しめました。
東京から近くて遠い山梨県の真髄を味わえる本でありました。
著者はYouTubeもやっておられるのですが、山梨県人であることを見破る方法のその5がドビンゴでした。
『み』で終わる三文字の女性の名前を言ってもらう…友だちに多いのですが、しっかり山梨県人しています。