ウサギ山小屋は多くの人が想像する別荘のイメージとはかけ離れているとは思います。

 ひとことで言えば、リッチ、おしゃれなどのプラスイメージがない。

 ですが、村、もとい市への納税者区分では別荘保有者と言うくくりになります。

 子どもの頃読んだ欧米の物語の中には夏休みを夏の家で過ごし、その間は近所の同じような夏の家で過ごす家族と交流があり、小さな冒険をしたり、淡い恋心が芽生えると言うのがありました。

  秋の気配が色濃くなる頃、家の戸締りをしっかりして、夏の日の思い出を胸にみんな別れていくと言う終わり方はほぼ共通だったかと思います。

  八ヶ岳南麓を含む別荘ライフを送る方のブログやホームページを拝読する機会がありますが、何かを販売されている方や、同じ別荘ライフを送る方々と懇意になっておられる様子をよく見かけます。

  我が身を振り返ると、ほぼないのであります。ゼロからスタートの別荘友だちって。

  元は別荘族としてではなく来たりものの転校生として参入したのが大きいです。

  既出だと思いますが、当時、あの転校生は素行に問題ありの番格(もはや死語で、この漢字で合ってるかも怪しい)だと噂が流れていたのです。

  今や移住先として人気の当地は『島流し同然』と地元民自身が思っていた模様でエイリアン、罪人扱いからのスタートでしたが、同級生として仲間入りさせてもらえたので、そのつながりで足りちゃっているのが大きいです。

  その上に実兄までIターンしてる、家人Aにとっては自分の従妹家族が既に近くに別荘を持っているも大きかったと思います。

  さらに最近の日記に書きましたが、ウサギ山小屋を建てた土地自体が祖母繋がりでご縁のある方々がいっせいに購入した区画の中にあります。

  当時はしょーこともねぇ雑木林だろうが土地を小分けでは売れねぇ、まとめてなら売ってやらざぁと言う時代で、共同購入からの切り分け作戦だったようです(20年ほども経ってから家を建てる見込みがないと離脱された方から土地をお譲りいただきました)。

  なもんで、となりは何をする人ぞじゃないもので、改めてお付き合いの一歩を踏み出すと言う感じがゼロなのです。

  シニアライフを楽しく過ごすには、新しいお付き合いが必要と言うのを、ここ数年でめっきり増えたネット上のシニア向けコラムで目にすることが増えていますが、ウサギ山小屋では必要性を感じられずに来ました。

  むしろ転居した自宅の方で気になります。

  コロナが5類になる前だったので転居のご挨拶はしたものの、みなさんマスクをされていて、そこに来て近年とみに物覚えが悪くなっているので、家の近くにおられればご近所さんと認識出来ますが、スーパーや駅で会ってもわかりません。

  こちらからはわかりませんが奪衣婆のようなプラチナヘア✨の私の風貌、おそらく先方は覚えてくださっている可能性が高くて、冷や汗ものです。

 趣味のサークルで新たな出会いがある、なんてこともなく、この先は今までの貯金ならぬ貯縁で行くのかなぁ……

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