横浜の友人の誘いで、今日は東京都美術館で開催中の田中一村展に行きました。
実は田中一村さんの事を知ったのはごく最近です。今回の展示に合わせてテレビでお名前を見るようになったので。
意外にも鹿児島県に単身赴任していた家人Aは一村さんの事を知っていて、前売り券を早々と購入していました(がまだ行ってない)。
実は田中一村さんの事を知ったのはごく最近です。今回の展示に合わせてテレビでお名前を見るようになったので。
意外にも鹿児島県に単身赴任していた家人Aは一村さんの事を知っていて、前売り券を早々と購入していました(がまだ行ってない)。
Wikipediaで流し読みしたレベルで、予備知識ほぼなしでしたが、すばらしい画家だったと言う事がよくわかりました。
導入部では10歳にも満たない時期の作品の完成度が半端なくて驚かされました。初期から20代早々くらいまでの作品には制作された年の横に年齢が書いてあるのですが「え、これ本当に9歳の作?」などと感心させられました。
むか〜し、両親が元気な時、高遠に行って郷土史博物館に展示してあった中村不折の6歳の時の書の達筆さに母がすごく驚いていたのを思い出しましたが、栴檀は双葉より芳しという感じです。
父上が彫刻家で芸術的環境は恵まれていたのもあり順調に画業を重ねて行き、東京藝大にもストレートで入学できたのに・・・何としたことか数カ月で退学。
これって、天才肌の人が正規の学校の授業では飽き足らずに飛び出してしまうののアート版ですね。
画風は青年時代くらいまでは南画風、そこから日本画になり、いろいろな画家に私淑したり、時に弟子入りしたりで、色濃い個性は若いうちはあまり感じられないのですが、何度公募展に応募してもなかなか採用されず、世間的な栄達を得られない中、筆を折る事もなく、戦時中のものの足らない時でも描き続けて、最終的には移住先での奄美大島でこれぞTHE一村という感じの独特の画風が花開きました。
作品の数が多く、見ごたえがある展示でしたが、とりわけ奄美大島の熱帯性植物や海、鳥や蝶など、日本画の花鳥図とは違う際立った個性には惹かれました。
目だった賞を受ける事もなかったため、生前は大きな個展を開く機会も得られなかったものの、彼の画を理解し愛する人々の支援を受けることが出来たのは幸せだったと思います。
未完成の作品ですら美しいし、展示されているデッサンなどから、本当に絵をかくために生まれて来た人なんだなぁと思いました。
ゴッホが生前売れた絵が1枚だけだったと言うのに今に至るまでの人気ぶり。一村も生前は評価が高くはなくて、死後再評価されて、当時の画壇の見る目のなさがうかがわれます。
芸術界は表向きは純粋をうたっていますが、実際は不純なドロドロがたっぷりあるのかも・・・ (^^;)
会場はかなりの混雑で自分たちも含めて圧倒的にシニアが多かったです。
土日祝日と期間終了間際は平日でも時間予約制になるようです。
今日は東博の埴輪展の初日だから、そちらへ人が流れるのではと期待しましたがそんな事はなかったので、ご関心おありの方は早めにいらした方がいいかも知れません。
個人的には埴輪にも興味があるけれど、一村展だけで脚が棒になりまして、ハシゴなんてとんでもない。
上野に来たらお昼はここ!という穴場的な国際子ども図書館のカフェテリアに行くべく移動しましたが、なんと、第三水曜日は休館日という事で、また東京都美術館に戻りました。東京都美術館の飲食部門は上野の精養軒が担当です。
お手頃価格のカフェより少しだけお高い目ですが、階上のレストラン・ミューズの方が席が広々していて、ゆっくり出来そうなのでそちらに行きました。
展覧会のチケットはありがたいことに高齢者料金が設定されていて1500円でしたが、多くの方は図録やら何やらお買い求めされているためか、周囲のテーブルを見回したところ、だんぜん人気そうなのが我々も食べた1400円のナポリタンでありました。( ´艸`)
ぷりぷり海老が美味しい。そして友人のリクエストで中瓶1本グラス2個で昼からかんぱ〜い!
レストランの空席待ちはしましたが、ピーク時間を過ぎていたので、結構ゆっくり楽しめました。
せっかく遠くから来たのだから、ちょっと上野のお山を歩きましょう。
寛永寺の塔に惹かれてそちらに行ってみると・・・
東照宮がありました。
上野に何回も来ているのに東照宮は初めてのような気がするのですが、手前にある牡丹園のところまでは来た事があるのです。
という事はこのような神々しい金色の塗装で建立当時のようになる前の地味な建物の状態で、視野に入っても関心も持たず通り過ぎていた可能性はあるかもです。
おみくじも金色。
家康公の年忌供養の時に御三家から寄進された灯ろう、御三家灯ろう。本来は尾張、紀州、水戸という格付けなのだそうですが、尾張は代替わりしたところで若年者が藩主だったことから、紀州、水戸、尾張の順に唐門に近いところから並んでいるとの説明がありました。
拝観料をお払いすると、塀の中から拝観できますが、今日は時間がないので次!
浪速っこの友人は不忍池は初めてだそうです。西郷さんの銅像は中学の修学旅行で見たとの事。
上野のお山は広いから、そこまで観光客があふれている感じはしませんでしたが、西洋美術館前あたりはかなり混み合っていましたし、もちろん、外国人観光客も多かったです。
一村展メインで散策は駆け足でしたが、楽しい1日でした。
人気blogランキングへ
導入部では10歳にも満たない時期の作品の完成度が半端なくて驚かされました。初期から20代早々くらいまでの作品には制作された年の横に年齢が書いてあるのですが「え、これ本当に9歳の作?」などと感心させられました。
むか〜し、両親が元気な時、高遠に行って郷土史博物館に展示してあった中村不折の6歳の時の書の達筆さに母がすごく驚いていたのを思い出しましたが、栴檀は双葉より芳しという感じです。
父上が彫刻家で芸術的環境は恵まれていたのもあり順調に画業を重ねて行き、東京藝大にもストレートで入学できたのに・・・何としたことか数カ月で退学。
これって、天才肌の人が正規の学校の授業では飽き足らずに飛び出してしまうののアート版ですね。
画風は青年時代くらいまでは南画風、そこから日本画になり、いろいろな画家に私淑したり、時に弟子入りしたりで、色濃い個性は若いうちはあまり感じられないのですが、何度公募展に応募してもなかなか採用されず、世間的な栄達を得られない中、筆を折る事もなく、戦時中のものの足らない時でも描き続けて、最終的には移住先での奄美大島でこれぞTHE一村という感じの独特の画風が花開きました。
作品の数が多く、見ごたえがある展示でしたが、とりわけ奄美大島の熱帯性植物や海、鳥や蝶など、日本画の花鳥図とは違う際立った個性には惹かれました。
目だった賞を受ける事もなかったため、生前は大きな個展を開く機会も得られなかったものの、彼の画を理解し愛する人々の支援を受けることが出来たのは幸せだったと思います。
未完成の作品ですら美しいし、展示されているデッサンなどから、本当に絵をかくために生まれて来た人なんだなぁと思いました。
ゴッホが生前売れた絵が1枚だけだったと言うのに今に至るまでの人気ぶり。一村も生前は評価が高くはなくて、死後再評価されて、当時の画壇の見る目のなさがうかがわれます。
芸術界は表向きは純粋をうたっていますが、実際は不純なドロドロがたっぷりあるのかも・・・ (^^;)
会場はかなりの混雑で自分たちも含めて圧倒的にシニアが多かったです。
土日祝日と期間終了間際は平日でも時間予約制になるようです。
今日は東博の埴輪展の初日だから、そちらへ人が流れるのではと期待しましたがそんな事はなかったので、ご関心おありの方は早めにいらした方がいいかも知れません。
個人的には埴輪にも興味があるけれど、一村展だけで脚が棒になりまして、ハシゴなんてとんでもない。
上野に来たらお昼はここ!という穴場的な国際子ども図書館のカフェテリアに行くべく移動しましたが、なんと、第三水曜日は休館日という事で、また東京都美術館に戻りました。東京都美術館の飲食部門は上野の精養軒が担当です。
お手頃価格のカフェより少しだけお高い目ですが、階上のレストラン・ミューズの方が席が広々していて、ゆっくり出来そうなのでそちらに行きました。
展覧会のチケットはありがたいことに高齢者料金が設定されていて1500円でしたが、多くの方は図録やら何やらお買い求めされているためか、周囲のテーブルを見回したところ、だんぜん人気そうなのが我々も食べた1400円のナポリタンでありました。( ´艸`)
ぷりぷり海老が美味しい。そして友人のリクエストで中瓶1本グラス2個で昼からかんぱ〜い!
レストランの空席待ちはしましたが、ピーク時間を過ぎていたので、結構ゆっくり楽しめました。
せっかく遠くから来たのだから、ちょっと上野のお山を歩きましょう。
寛永寺の塔に惹かれてそちらに行ってみると・・・
東照宮がありました。
上野に何回も来ているのに東照宮は初めてのような気がするのですが、手前にある牡丹園のところまでは来た事があるのです。
という事はこのような神々しい金色の塗装で建立当時のようになる前の地味な建物の状態で、視野に入っても関心も持たず通り過ぎていた可能性はあるかもです。
おみくじも金色。
家康公の年忌供養の時に御三家から寄進された灯ろう、御三家灯ろう。本来は尾張、紀州、水戸という格付けなのだそうですが、尾張は代替わりしたところで若年者が藩主だったことから、紀州、水戸、尾張の順に唐門に近いところから並んでいるとの説明がありました。
拝観料をお払いすると、塀の中から拝観できますが、今日は時間がないので次!
浪速っこの友人は不忍池は初めてだそうです。西郷さんの銅像は中学の修学旅行で見たとの事。
上野のお山は広いから、そこまで観光客があふれている感じはしませんでしたが、西洋美術館前あたりはかなり混み合っていましたし、もちろん、外国人観光客も多かったです。
一村展メインで散策は駆け足でしたが、楽しい1日でした。