当地に転居してまる2年が過ぎました。

  近々ハウジングメーカーの点検の方がお見えになるそうですが・・・気分どんよりです。

  何となれば、2年経ってもモノ屋敷状態から脱していない家にお越しいただくのは気が重い。

  人様が何を言おうと気にしたこっちゃないタイプの私ですが、さすがに我が家のレベルだと、担当者や関係者が内輪で「すごい家があるんだよ」と笑い話にするんだろうなぁと想像せざるを得ません。

  文字通りのモノ好き(買い物好き、無料のモノを貰うのが好き、テレビ番組の録画しまくるのも好き)で手放すのが超苦手な家人Aですら、このままではいかんと思う事があるらしい気配はあるのですが、長年にわたって判断先送りと人任せの習慣が染みついてしまったところに老いが重なる身では、もはや手遅れな感じが否めません。

 
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  我が家の場合、引っ越すのが遅すぎました。

  逆に言えば、よくぞ家を建て替えるところまでこぎつけたとも言えますが(コロナ禍とウクライナ情勢により諸物価高騰の中でもいちはやく建築資材が高騰し始めた事が日ごろ腰の重たい家人Aをも動かしたのです)、そこまでで力尽きた感じです。

  昭和一桁が築年と聞いた記憶のある戦前からの古い家の一部を改築したもとの義実家にはぎっしり物が詰まっていました。モノの少なかった時代の義祖父母のものも含まれていましたが、高度経済成長期に、おそらくは戦中の物不足ストレスを挽回すべくあれもこれも買いまくった上、壊れたものも捨てられずと手放す方が著しく少なかったからです。

  義父母存命中にはこれらのモノには全く手がつけられませんでした。

  実娘である長義姉が古いミシンを当時の発展途上国に寄付できるという話をしたら、義母がかなりきつく拒んだのは覚えております。 

  親が嫌がる上に家人Aは先延ばしタイプですから、もちろん手を付ける事もなかった結果の大量のものたちが今の我が家の居室のあらかたをつぶしている訳です。

  この現象を見ると、もちろん、家人Aの性格に難あり(多分に義父母の育て方に原因があるのは否めませんが)というのが大きいけれど、義父母が元気で長寿だったというのも大きいとは思うのです。
 
  いろいろな業界で聞く「上の世代がいつまでも実権を握っているために、世代交代がスムーズに進まない」という話。

  義実家もまさにそのパターンでした。元気で長寿はいいけれど、特に家父長制の意識が染みついた義父は長らく「我が家の第一人者」である事を望み、我が子をいつまでも子ども扱いしていました。

  高齢になっても第一人者でいられると本人は大満足かも知れませんが、権限移譲をせずにいれば、後継者になるはずの者はいつまでも当事者意識を持てず、無責任でいられる立場に甘んじてしまいがち。

  賢明な第一人者だったら、しかるべき時に第一線から退いて、アドバイスを求められる機会があれば意見を述べても、自分のやり方をぐいぐい押し付けて、年少者の意見は聞かないというようなことはしないでしょう。

  だいたいダメになる会社とか組織には放漫経営をするトップが君臨しているか、この手の「いつまでも自分が偉いと仕切りたがる高齢者」がいます。

  家庭でも同じですね。
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  で、何を言いたいかって?

  はい、言いたいです。

  こんな家になったのは私のせいじゃないぞ〜!
(視覚的ノイズをもたらすセンスの無さと整頓力の低さについては私のせいもあるけれど (^^ゞ)

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