昨夏、ウサギ山小屋から戻って来ると、猫の額の庭はかなり草ぼうぼうになっていました。

 家人A、植物の事にはめっぽう弱い上に、汚がりなので草むしりはほぼしませんので当然の帰結。

 その中ですっくと生えていたのがシソ。

 義母が元気なころに植えていたのかしら? そのこぼれ種が長い時間をかけて発芽したのかも?と思ったのは葉っぱの形がシソだし、葉をちぎって嗅いでみたらシソと同じような香りがしたからです。

  これを刻めばいい薬味になるかもと思いましたが、どこかちょっと違うような感じがしました。

  本物のシソかどうか100%の確信が持てないのでやめておきました。
  このシソっぽい植物はかなり元気ものでしたが、さすがにこの冬の寒さの中では葉が枯れて来てくしゅっとなり一年草かなと思いました。

  が、枯れてしまった枝をよく見ると棘があるではございませんか。

  ん? シソに棘なんてないよね。

  と思いつつ、様子を見ようと枯れた状態で放置して置いたら、気温上昇と共に枯れて見えた部分から芽が出て、またまた元気なシソ状態になりました。

  にしてもトゲが気になるので触ってみたら・・・


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  お目汚しで恐縮ですが、皮膚が赤くなってちょっとした虫刺されみたいになりました。

  そこで遅まきながら「シソみたいな葉っぱと香りで棘があるのは何」という文字を入れて検索すると、Google様のAIがイラクサだと教えてくれました。

  下の方にはイラクサがイギリスではネトルと呼ばれるハーブであることが書いてあるブログが出てきたりもして、その写真を見るとかなり我が家のシソもどきと似ていました。

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  イラクサって八ヶ岳でそれらしきものをみることがあったのですが、もっとワイルドでシソとは別物だと分る形態でした。

  イラクサもシソの親戚だとは思っていたのですが、よく似た他人みたいな感じらしいです。

  そして、ネトルとイラクサはかなり近いけれど別物だそうで、我が家の庭のはネトルなんだろうか? イラクサなんだろうか?  

  蕁麻疹の由来はイラクサの近縁種の蕁麻を触った時に皮膚炎となることから来ているらしいですが、なるほど、だから触ったら赤くなったんだと納得しました。

  そして、煮れば毒が抜けて食用となるが・・・と書いてあるのも見ました。

  あぶない、あぶない。大葉だと思って刻んで食べたりしないで本当に良かったよ〜。

  幸い腕の赤くなった部分は盛り上がりがすぐに平らになり治りが長引く事はないでしょう。

  Wikipediaの説明を読むと、奈良公園のイラクサは普通のイラクサの50倍くらいのとげがあって、鹿もあまり好んで食べないとの事で、食害を免れるために進化したらしいと書いてあります。

  とすると、我が家の庭のイラクサもシソに擬態する事で草むしりから逃れようとしているのであろうか?

  はて、このイラクサ(たとえ煮ようとも食べる気は全くなくなりました)、どうしましょうかねぇ。

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