午後から風が止まり木陰のウサギ山小屋の一階でもモワーっとします。

  下界の暑さはさぞかしかと思います。🙇‍♀️

  最近のネットのシニア向けコラムにはヨボヨボ老人にならないためには食事、運動に加えて社会性が大事と書いてあるのをよく見かけます。

  社会性と言うのは別に大仰なものではなくて誰かとおしゃべりするレベルで良いようです。

  でも1日最低◯人と喋りましょうなんて言われたら、今の状況だと完全にアウトです。

 うれしい事に家人Aが下山しててぼっちなので一日中一言も喋らない日が続くことがあります。

  なものでおしゃべり代わりについついThreadsを覗いてしまうのですが、アルゴリズムが私に見せてくれるのが、我が家の実情と似通っていると判断されたのかどうか、ダメ夫さんたちが圧倒的に多いのです。

  家事育児丸投げは当然。私の世代だと必ずしも喜んでではなかったけれど子どもが小さい頃は専業主婦が多数派でしたから、体力面では我慢出来ましたが、今は共働きが主流なのに丸投げはさぞかししんどいだろうと思います。

  そもそも丸投げ夫は家族に対する責任感が希薄。

  ひとりで飲み会に行ってしまったり、趣味を最優先したり、勝手に友だちや自分の親族を自宅でもてなす事にしたり(もちろん妻がもてなす前提😓)。

  私のThreads上にはそんな夫を持つ妻の不満と怒りや怨みがいっぱい。
  やっぱりアルゴリズムが働いてるんだろうなぁ💧

 繰り返しますが、専業主婦してても立腹したことを共働きでやられたらどうよ、であります。

  最終的にそう言う夫さんたちは断捨離される方向性のようで、そこは共働きの強みです。😅

  夫婦関係を巡る悲痛な情報がたくさん目に入る中、昨日借りて今朝読了したこの本がすごく面白かったです。


老いの思考法 (文春e-book)
山極 寿一
2025-03-19


 著者は前京大総長で長年に渡り類人猿の観察、研究をされて来た方。

 特にゴリラとは親しい関係を築けたと言うくらいしっかり見て来られたようです。

  野生のゴリラはもちろん、イケメンゴリラとして名高い名古屋在住のシャバーニ氏の若き日のことも書いてありました。

  ゴリラのオスって、子育て能力がないとメスに選ばれないんですって!

  メスは時として子どもをオスに渡して他のオスに走る(?)こともあるそうですが、オスは子どもの面倒をよく見て遊んでやったり世話をするので、母親がいなくても子どもたちは父親を慕って離れないんだそうです。

   よんどころない事情がある訳でもなく、余力があるにもかかわらず子育てを母親任せにして金出してやってるんだから手は出さない!で来た父親が歳を重ねるごとに子どもから相手にされなくなることの多いどっかの国のヒト科ヒト属のオスとは大違いですね〜。

  Threadsで俎上に上がってるヒト科のオスの皆さまよりゴリラの方がよほど上等ではありませんか。

  著者によるとシャバーニ氏も若い頃はなかなかヤンキーだったそうですが父親になって魅力的になったそうです。

  ゴリラのオスは年を重ねるごとにシルバーバックと言う白い毛が生えて美しさと威厳を併せ持つのだそうで、モテたい時だけ身なりを整えるが家族の前ではおかまいなしの中高年ヒト科ヒト属はゴリラ様の爪の垢を煎じてお飲みください。

  ヒト科オスみたいにいつまでも精神的に子どものまんまで世話してもらうのが当然で、しかも相当高齢になっても禅譲せずに居坐り続けることもないとな。

  どっかの政治科ヒト属のオス(たまにはメスも)よりもゴリラの皆さまの方がこの点もずっと上等のようです。


  本当はこんな視点ではなくて、闇雲に若さを維持したがり老いを恐れる現代人の老いに対するマイナスイメージを見直そうと言うのが本書の目指すところだと思います。

  面白く読みやすいのでよかったらご一読ください。

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