SNSを見ていたら、図書館で無料で本が借りられるんだ!と言う投稿があり、一瞬、え、ご存知ないの?と思ってしまいました。
中にはそんなことも知らないのかと罵倒する人もいたのではと想像しますが、ご本人から自分の育った環境ではそう言うことも知らずに来た。世の中にはそう言う人もいると言う続きの投稿がありました。
知らなかったことを初めて知ったと言えるその方は立派だと思いました。
表面的なものだけで人を判断しないように気をつけてはいるつもりでしたが、これからも修行せねば。
自分の場合、日常的に図書館通いしていてそれが楽しみになっているのは、やっぱり子ども時代の経験が大きいです。
終戦から干支が一巡りした時に生まれた私。その頃は今みたいに各自治体に一つは図書館がある時代ではなく、一方で商店街には古本屋、貸本屋がまだありました。
でも戦前に不治の病とされた結核は古本を介して伝染したと母は信じていたので古本屋で本を買ってもらったのは珍しく新刊で入っていた子ども向けの絵本でした。
ねずみの嫁入り。角隠しをして華やかな打ち掛けを着たねずみの絵が表紙でした。この本はまだウサギ山小屋にあるはずです。
幼稚園の年長になる頃、住まいのごく近くの公園の中に横須賀市立中央図書館が開館しました。
終戦直後に米軍基地からはみ出した場所にカマボコ兵舎が建っていたと言う場所です(両親がその兵舎に住んでいた軍人家族と仲良くなって、若き日の私がアメリカのご家庭にお邪魔したこともありました)。
当時は立派なコンクリート建築だなぁと思った二階建てのどっしりした建物で、公園からすぐに入れる一階に児童書の部屋がありました。
母が私にと初めて借りて読み聞かせてくれたのが『星の王子さま』。
勧善懲悪や道徳的な色合いの濃いそれまで知っていた子ども向けのお話とはずいぶん違う、何とも不思議でよくわからない、でもじわじわする何かを感じました。バオバブや象を飲み込んだうわばみなどの挿絵も好きでした。
卒園と共に横須賀を離れ渋谷駅にもっとも近い場所にあった小学校の一年生になりました。
確か三階の普通の教室の二つ分くらいの広さの部屋が図書室でたくさんの本があり借りることも出来ると、おそらくは校内巡りで説明してもらったのではと思います。
ポプラ社や小学館の低学年向けの物語など何冊か借りてみた記憶があります。
ですが、本が大好きになったきっかけはやっぱりナルニア国ものがたりでした。
以前にも少し書いたことがありますが、何か欲しい本があり日曜に父に渋谷の東急プラザの上階にあった紀伊国屋書店に連れて行ってもらいました。
が、目当ての本は棚を探してもなくて仕方ないと代わりに買ってもらったのがナルニア国ものがたりの第一巻『ライオンと魔女』でした。
ハズレの本かもと思いつつページを巡ったら……気がつくと当時の自分としては最大の爆速読みをしていました。
面白くて止められない!
それまで祖父に買ってもらったりして読んでいた日本の童話は情緒的で美しくはあるけれど、諦めや控えめなどの美徳が描かれたり、道徳的観点から描かれたりでなんだか湿っぽくて心から面白い、楽しいと思えない作品がほとんどでした。
空き部屋の衣装ダンスの向こうに別の世界があり、時間の流れも違うと言う設定は初めてで、登場人物も善人と悪人、被害者と加害者みたいな単純な描かれ方ではなくて、主人公の子どもたちは長所もあれば欠点もあり、自分とは遠い存在に思えず親しみを感じました。
そしてドキドキするような悪いラスボス、真逆の力強い正義のラフボスは出て来るし、神話の世界のフォーン、ケンタウロスや木の精も魅力的なら、もの言う動物たちも実にチャーミングでした。
気がつくと夕方。
そんな私の様子を見て、当時おこづかいが月額300円だったところをそれ以上の価格だった上製本を毎日一冊ずつ買い揃えてくれた父でした。
母は何やらぶつくさ言っていたような記憶もうっすらありますが……
ナルニア国ものがたりのおかげで本を読むのは楽しいこととなりました。
挿絵もとてもすてきで大好きになり、だからの昨秋のモン・サン・ミシェル行きに至りました。
ただし、本を買い集められたのは独身時代まででした。
その後は壊し屋、破り屋が出現しましたし、本棚は満杯、加えて壊し屋たちが育って行くにつれ教育費優先となりました。
いつのまにかウサギ山小屋のある北杜市のようなかつては準僻地と呼ばれていた場所を含め日本全国に図書館が出来ました(高校時代には学校の図書室くらいしか本が借りられる場所はなかったと記憶しています)。
住んでいた地域を鄙と呼んでいましたが、単独自治体としては日本最大の人口を抱える横浜ですから、公立の図書館以外に市民図書や地区センターなど本を貸し出してくれる場所が身近に何ヶ所か出来て、動き回らない時の楽しみが出来たのはありがたいことでした。
そして今、散歩圏内に気軽に立ち寄れる図書館があって幸せです。
だからこそ、図書館から借りた本はきれいに読みたいし、貸出期限は守りたいと思っています。
書き込み、飲んだり食べたりしながら読んでシミやクズをつけるなんて言語道断だいっ!
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中にはそんなことも知らないのかと罵倒する人もいたのではと想像しますが、ご本人から自分の育った環境ではそう言うことも知らずに来た。世の中にはそう言う人もいると言う続きの投稿がありました。
知らなかったことを初めて知ったと言えるその方は立派だと思いました。
表面的なものだけで人を判断しないように気をつけてはいるつもりでしたが、これからも修行せねば。
自分の場合、日常的に図書館通いしていてそれが楽しみになっているのは、やっぱり子ども時代の経験が大きいです。
終戦から干支が一巡りした時に生まれた私。その頃は今みたいに各自治体に一つは図書館がある時代ではなく、一方で商店街には古本屋、貸本屋がまだありました。
でも戦前に不治の病とされた結核は古本を介して伝染したと母は信じていたので古本屋で本を買ってもらったのは珍しく新刊で入っていた子ども向けの絵本でした。
ねずみの嫁入り。角隠しをして華やかな打ち掛けを着たねずみの絵が表紙でした。この本はまだウサギ山小屋にあるはずです。
幼稚園の年長になる頃、住まいのごく近くの公園の中に横須賀市立中央図書館が開館しました。
終戦直後に米軍基地からはみ出した場所にカマボコ兵舎が建っていたと言う場所です(両親がその兵舎に住んでいた軍人家族と仲良くなって、若き日の私がアメリカのご家庭にお邪魔したこともありました)。
当時は立派なコンクリート建築だなぁと思った二階建てのどっしりした建物で、公園からすぐに入れる一階に児童書の部屋がありました。
母が私にと初めて借りて読み聞かせてくれたのが『星の王子さま』。
勧善懲悪や道徳的な色合いの濃いそれまで知っていた子ども向けのお話とはずいぶん違う、何とも不思議でよくわからない、でもじわじわする何かを感じました。バオバブや象を飲み込んだうわばみなどの挿絵も好きでした。
卒園と共に横須賀を離れ渋谷駅にもっとも近い場所にあった小学校の一年生になりました。
確か三階の普通の教室の二つ分くらいの広さの部屋が図書室でたくさんの本があり借りることも出来ると、おそらくは校内巡りで説明してもらったのではと思います。
ポプラ社や小学館の低学年向けの物語など何冊か借りてみた記憶があります。
ですが、本が大好きになったきっかけはやっぱりナルニア国ものがたりでした。
以前にも少し書いたことがありますが、何か欲しい本があり日曜に父に渋谷の東急プラザの上階にあった紀伊国屋書店に連れて行ってもらいました。
が、目当ての本は棚を探してもなくて仕方ないと代わりに買ってもらったのがナルニア国ものがたりの第一巻『ライオンと魔女』でした。
ハズレの本かもと思いつつページを巡ったら……気がつくと当時の自分としては最大の爆速読みをしていました。
面白くて止められない!
それまで祖父に買ってもらったりして読んでいた日本の童話は情緒的で美しくはあるけれど、諦めや控えめなどの美徳が描かれたり、道徳的観点から描かれたりでなんだか湿っぽくて心から面白い、楽しいと思えない作品がほとんどでした。
空き部屋の衣装ダンスの向こうに別の世界があり、時間の流れも違うと言う設定は初めてで、登場人物も善人と悪人、被害者と加害者みたいな単純な描かれ方ではなくて、主人公の子どもたちは長所もあれば欠点もあり、自分とは遠い存在に思えず親しみを感じました。
そしてドキドキするような悪いラスボス、真逆の力強い正義のラフボスは出て来るし、神話の世界のフォーン、ケンタウロスや木の精も魅力的なら、もの言う動物たちも実にチャーミングでした。
気がつくと夕方。
そんな私の様子を見て、当時おこづかいが月額300円だったところをそれ以上の価格だった上製本を毎日一冊ずつ買い揃えてくれた父でした。
母は何やらぶつくさ言っていたような記憶もうっすらありますが……
ナルニア国ものがたりのおかげで本を読むのは楽しいこととなりました。
挿絵もとてもすてきで大好きになり、だからの昨秋のモン・サン・ミシェル行きに至りました。
ただし、本を買い集められたのは独身時代まででした。
その後は壊し屋、破り屋が出現しましたし、本棚は満杯、加えて壊し屋たちが育って行くにつれ教育費優先となりました。
いつのまにかウサギ山小屋のある北杜市のようなかつては準僻地と呼ばれていた場所を含め日本全国に図書館が出来ました(高校時代には学校の図書室くらいしか本が借りられる場所はなかったと記憶しています)。
住んでいた地域を鄙と呼んでいましたが、単独自治体としては日本最大の人口を抱える横浜ですから、公立の図書館以外に市民図書や地区センターなど本を貸し出してくれる場所が身近に何ヶ所か出来て、動き回らない時の楽しみが出来たのはありがたいことでした。
そして今、散歩圏内に気軽に立ち寄れる図書館があって幸せです。
だからこそ、図書館から借りた本はきれいに読みたいし、貸出期限は守りたいと思っています。
書き込み、飲んだり食べたりしながら読んでシミやクズをつけるなんて言語道断だいっ!

