Yahoo!ニュースの画面より。

「28年にわたって、献血を続けた那覇市安謝の親川菊江さんが30日、70歳を目前に、那覇市久茂地のパレットくもじ献血ルームで231回目となる最後の献血をした。「今まで献血が続けられる体力を保つことができたのも、つらい時期に支えてもらった周りの人のおかげ」と感謝する親川さんは、31日に満70歳となり、“献血定年”を迎えた。
 親川さんが初めて献血したのは1976年。那覇市社協に勤めていて職場の仲間と献血に参加したのがきっかけ。その後は70歳の年齢制限まで献血を続けることを目標にしてきた。
 親川さんの母親は59年に51歳の若さで亡くなった。当時は治療に必要な血液は高いお金を出して買うものだったという。
 「母に十分輸血ができれば、もっと長生きできたかもしれない」と親川さんは悔やみ「母にしてあげられなかったことをさせていただこう」と献血を続けてきた。
 親川さんは「病気などでつらい思いをしている人には絶対楽になる時が来ると伝えたい」と話す一方、「献血は健康維持の面でも役に立つので、多くの人に勧めたい」と決意を込めた。
 同ルームのスタッフとも顔なじみの親川さん。同ルームに勤める看護師の當銘末子さんは「長年協力していただいてほんとうにありがたい。これからは寂しくなる」と残念そうに話した。傍らで親川さんは「これからは推進員にまわって応援したい」と笑顔で語った。(琉球新報)
[7月31日14時17分更新]

 先日の2億円当選の宝くじを惜しげもなく災害被害のために送った方も立派だが、それは当選という幸運がないとなせないワザで、文字通り誰にでも出来る事ではない、あらゆる意味合いで難易度の高いえらさである。

 一方、この方の場合、健康状態が良ければ誰にでも出来そうな貢献だが、自分自身の経験から言っても、実は滅多に出来ない事である。まず献血センターなどの場へ足を運ぼうというだけで、私にとってはえらくハードルが高い。

 その上に採血されてもやっていけるかどうかという自分の体調を考え、採血にかかる時間を考えると、100回に1回位しか参加していないと思う。(あるいはそれ以下か)

 このように報道されないとしても、実は世の中にはいくらでもえらい、立派な人がいるのだと思うと、すさみがちな世相に心がささくれ立つ思いが、す〜っとする事が多い。

 私も同じ生きるなら、えらい、立派な人にはなれなくても、人の心のささくれを取れる側に回りたいとは思っている。現実にはそう願っていても、すぐとげとげしてしまったりする修行の出来ていない奴で、なかなか難しいが、根がないことには実現しないものね。