鉄子を名乗るのはおこがましい状態の極小鉄子の私、少々鉄子の友人と夏にオープンした鉄ちゃんの殿堂、原鉄道模型博物館に行って来ました。

 少年の面影を残したままの原信太郎氏の人となりは、オープン間近のミニ特集などで紹介されていましたが…………

 一言で言ってしまえば、とてつもないボンボン育ちです。

 何しろ、時の総理大臣の月給に肉薄する金額の玩具を本物を大事にするのがポリシーのおばあ様からポンと買って貰えたと言うのですから、まぁ、驚いた!

  いかに原少年に情熱と手先の器用さ、粘り強さがあっても、同年代の庶民が丁稚奉公に出されたり、何里の道を歩き学校に通わせて貰っていた時代に、一番切符を買うために改札で並ぶ、乗って楽しむためだけに鉄道を利用するような事が出来たのはド金持ちだからこそ(慶応に幼稚舎から通った氏の学生時代に父上が亡くなられても、大学に進学出来たという事実も経済的余裕綽々の家庭だった事を物語っています)。
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