となりのトトロ以来のアニメ作品が「キネマ旬報」の大賞を取ったと話題の作品、おなじみのシネマ・ジャック&ベティで上映中なので、行って来ました。

 もとはクラウドファンディングで制作され、限られた館でしか上映されないというじみ〜なイメージだったのが、SNSなどにより拡散というパターンは、昨年の大ヒット作品「君の名は。」が当初さほどの期待されなかったのに、SNSで絶賛されて大ヒットしたのと相通じるものがありますね。

 しかし、君の名は、がパラレルワールドの恋の話というSF的要素と、日本の伝承的なものをミックスしたファンタジーだったのと比べると、こちらは戦時中の軍港、呉と原爆投下をされる前の広島を舞台の、厳しい時代の現実を反映した作品で、味わいはかなり違います。

  先日のクローズアップ現代+で、どうしてこの作品がヒットしたのかというのを分析していましたが、深刻な日常生活の中でも、笑える場面はあった事などを描き、また時代考証を丁寧に行って、失われた町並みを再現している事なども挙げられていました。続きを読む