いただきものチケットで、横浜そごうで開催中のトーベ・ヤンソン展に友人を誘って行きました。

 トーベ・ヤンソンと言えば、ムーミン!と思っていましたが、もともとは画家志望だったのですね。

 ムーミンの萌芽もある風刺雑誌のイラスト画から、油彩など、様々な作品が展示されていました。

 ゴーギャン風な色使いがあると思うと、ルソーみたいな感じもあったり・・・才能豊かな方だったのだと思わされます。

 特に多く描いていたのは、自画像。自分を美化せず、しっかり見つめて描いているのが分かりました。

 風刺雑誌のイラストは、第二次世界大戦に対する画による批判。中には真珠湾攻撃を表わしたものや、ヒトラーをおちょくった作品などもありました。のちのムーミンのイラストに通じる、モノクロの繊細なペン遣いで、かなりきつい現実を描きながらも、ユーモア心は捨てていないのが分かり、同時期の日本の四角四面な建前で押し、あげくに決死、玉砕という感じで、何もかも打ち捨てたゆとりの無さとは対照的なものを感じました。続きを読む