今日のニュースは、アメリカ大統領選挙で、民主党のオバマ候補が圧倒的な勝利をおさめたこと。

 ご母堂は白人ではあるが、黒人として、初の大統領誕生である。ニュース画面で、何回も映し出された年配の黒人男性の涙が印象的だった。

 スピルバーグの映画「カラー・パープル」で、近年亡くなったローザ・パークスをモデルとした女性を人気司会者、オプラ・ウィンフリーが演じたのだが、バスで白人用の席を譲らなかったとして、黒人女性が迫害にあった場面は、戦後、日本ですら女性に参政権が与えられた後の出来事として強く印象に残った。ついこの間まで(いえ、未だに人種差別は撤廃されていないし、日本人の心の中にも様々な差別の心があるのだが)自由をうたうアメリカでも、黒人の人権が無視されていたのは、今年前半に見たコメディタッチのミュージカル「ヘア・スプレー」でも示されていた通り。

 ノーベル平和賞を受賞したキング牧師が凶弾に倒れたり、幾多の試練を経て、とうとう黒人の大統領が実現するのか、という思い、私ですら、感慨深いものがあるのだから、ましてや当事者として差別を受けて来たであろう年配男性の涙には様々な思いが込められているのだろうと思う。

 破れたマケイン候補も敗北を認めた後は「オバマ氏に協力をする」と述べていて、このあたりが、いかにもアメリカらしい良さなのだろうと思う。

 今回の民主党の有力候補の誰が当選しても画期的な大統領の誕生となった訳だが、アメリカ国民の「変えて欲しい」「変わりたい」という気持ちが、既定の路線を抑えてしまう程、強かったという事だろう。

 これから、世界が良い方向に向かう事を期待しています。


★蛇足:新大統領決定で、陰が薄くなって、ホッとしてるか小室さん ^^;

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