友人のお声かけで、久しぶりにシネマ・ジャック&ベティに行きました。

 今日のお目当ては、はじまりは5つ星ホテルから

 垂涎ものの、5つ星ホテルの覆面調査員という美味しそうなお仕事をしている独身中年女性、イレーネの仕事ぶりと、中年になってはたと気づいた人生への惑いを描いた作品です。

 撮影には実際のラグジュアリーホテルが協力しているそうで、私なぞ、縁なき豪華なホテルが映るので、それを見ているだけで、なかなか面白いのですが、覆面調査員の小道具(埃をチェックする白い手袋をはじめとするツール)を駆使して、こまか〜いチェックをして、ノートパソコン(イレーネはベッドの上でラフな格好で打ち込む、ノートパソコンというより、ラップトップという呼び方の方がしっくりきます)に入力。

 部屋の掃除や、従業員がにこやかか、電話は何コールまでに出るかなどという、自分に向けてのサービスチェックはもちろんですが、あるホテルでは、ラグジュアリーホテルには場違いな雰囲気の若いカップルが、大切に扱われていない様子に気付いて、こんな顧客差別をするのなら、格下げをすると、支配人に言い渡す場面もあって、印象的でした。

 経済的に豊かでなさそうな、リピートしてくれそうもない、いちげんさんにだって、きちんとし対応をするのが一流なんだとピシッと言うのは、これぞ覆面調査委員の存在意義だ!と共感出来るエピソードでした。続きを読む