朝、ロビーに下りたら、席がない!という位の人出。そこで朝ドラを見てから出直しました。やはり、皆さん、サンキューゴメンねをしっかりご存知ですね。ほぼ満室みたいです。

おにぎり、トースト、切り干し大根、ひじきの煮物、マカロニサラダ、キャベツサラダ、漬物、味噌汁の中から仕切りつきトレーに入れて食べます。コーヒーやほうじ茶もあります。

食べて、一休みしてGO! 夜行バスで早朝到着の昨日と比べると、大分緩んだスタートですが、それも2連泊できるからこその油断と言うもの。

本日はお天気にも恵まれたので根性出して、大宮五条から嵐電の大宮駅まで歩きました。そして、悩んだ挙句、嵐電と市営地下鉄の1日乗車券を1000円で購入。

先ずは友人の希望で大覚寺に行く事にしました。終点嵐山で下車ですが、うわ〜、路面電車だぁと感動するのは相変わらず。(こないだ豊橋でチンチン電車に乗り、先日、江ノ電にも乗りましたが)

嵐山駅から清涼寺を通り、ワタシャ、磁石になってあげるなどと大言壮語した割にはしっかりルートを間違えて、地元の人にお尋ねして教えて貰って到着した大伽藍。東山の青蓮院が粟田御所ならば、こちらは嵯峨野御所。

2010年9月16日大覚寺牛車

御所を強調するためでしょうか。何故か野ざらしに美々しい牛車。勿論、展示用のレプリカだと思います。

白砂と松が美しく、気品があります。右近の橘、左近の桜と言いますが、宸殿の前にあるのは右近の橘に左近の梅でした。

嵯峨御所と言うだけあって、お寺よりは御所と言う雰囲気が濃い建物ですが、その一角でただいま秩父宮御殿特別公開中。市民図書に置いてあった和楽で紹介されていたのを見た記憶があります。

勿論、写真撮影禁止であります。正直なところ参観代400円の割には見るべきところが少ないのでしたが、維持管理のためという事でしょうがないでしょうし、張り切り壮年ガイドさんの説明がえらそ〜で笑えました。

「東京に左遷」という表現が入っていたり、随所に「京都はエラい」「中でもエラい」というのがありまして・・・・そこまで言うと、京都、じっつは自信ないじゃんと言いたくなりました。

また、御前だからスリッパは脱いで、と言われると、建物がえらいわけじゃないでしょと突っ込みたくもなりましたが・・・それは戦後の民主主義教育を受けている身だからでしょうね。ご真影が焼けてしまっただけで責任を取って自決した校長がいたという時代にこういう気持ちを抱いたら不敬罪と言われていたかも知れません。そういう点じゃ、色々あってもいい時代って事ですね。

2010年9月16日秩父宮御殿の庭

お庭の写真は撮っていいそうでして・・・秩父宮御殿から見えるお庭はこんな感じです。

2010年9月16日大覚寺門の菊瓦

表門の菊の瓦。皇室にゆかりという事で菊なのでしょうけれど、向日葵みたいに元気そうな菊でした。

時間切れで時代劇でよく登場する大沢池の周りの散策が出来なかったのは残念!

2010年9月16日嵯峨竹の道

このまま嵐山から市内に入る?と言っていたのですが、野々宮にお参りし(良縁を求める若いお嬢さん方がたくさん!)、パンフレットの表紙を飾ったりガイドブックの目玉として掲載されることも多い竹の道を通りました。

猛暑でお疲れ気味だったのか・・・それとも写真家の腕前でカバーされるのか。竹のトンネルはややまばらで、手入れが整っていない箇所もありましたが・・・でも、やっぱり一見の価値ありかなぁ〜?

おなかは空きましたが、渡月橋行く?それとも・・・で私が勧めてしまったのが大河内山荘。○○年前に行ったころはまださほど有名なスポットではなかったので、大乗閣というメインの建物でお抹茶をいただくことが出来ましたし、大乗閣からの景色を楽しめましたが、今は入れないようになっていました。

時代劇の大御所だった大河内伝次郎の別荘として建てられたもので、大スターがギャラのすべてを注ぎ込んだと言われる立派な庭園が魅力的です。

特に裏手の山の景色が素晴らしい!2010年9月16日大河内山荘裏山

電線の一本もなく、まさに時代的の撮影にピッタリという風景。左手の小山の中腹にあるお堂。どうやってたどり着くのでしょうか? 修行のための建物に見えました。右によった山間には保津川が流れています。

2010年9月16日大河内山荘から京都市街

勿論、京都市街の眺めも魅力的。案内表示があるので、どこが仁和寺とか、京都タワーとかが分かります。

2010年9月16日大河内山荘苔庭

酷暑だったこの夏をすごしてこの美しさの苔庭。手入れが行き届いています。

2010年9月16日大河内山荘茶室

茶室。江戸時代のものと言われても頷いてしまうほどの風格です。紅葉が多い邸内。11月中旬からはさぞや美しいでしょう。

こちらはお薄のもてなしがついて1000円。これを高いと見るかどうか・・・私は静けさを堪能出来る場所として、とてもリーズナブルだと思いますけれど・・・。

2010年9月16日むかでや黒兵衛ランチ

やっとこさっとお昼。既に2時近くですが、嵐電駅舎上の京はんなりほっこりスクエア内2Fにあるくろちくのむかでや黒兵衛ではんなり御膳というのを食べる事が出来ました。

私は昨年以来2度目です。揚げた湯葉が美味しい!と友人の弁。

せっかく乗り放題チケット買ったんだから!と寄ってみたのが嵐電の車折神社駅から直ぐの車折神社。芸能の神様という事で、芸能人奉納も多いそうでして・・・・み〜つけた!

2010年9月16日車折神社

黄門様、里見浩太郎さんや、体操の佐藤弘道お兄さん、ジャニーズ事務所の赤西仁君などの名前が見えますね〜。

2010年9月16日車折神社

松平健さん、西田敏行さん、米倉涼子さんなどの名前はパッと見目立たない鳥居の影。どういう順番で奉納されたものを張るのかなぁ?なんて思ってしまいました。

2010年9月16日嵐電天神川にて

そこで満足し、嵐電天神川で市営地下鉄東西線に乗り換えました。ここからはグルメな友人に引っ張られて、暑い中、頑張りました!あまりの暑さに写真撮るのもすっかり忘れました。(^^ゞ

二条下車、えっちらおっちら歩いて、有名な山中油店へ。こだわりのオリーブオイルが並び、試食も出来る店内。古いお店のたたずまいに洋物というのが新鮮です。

お値段が良いのと、使い切らないと酸化するとのお話に、結局、選んだのは珍しい落花生オイル。本当にピーナツの香りがします。ごま油は割とよく使いますが、落花生オイルもごま油感覚でちょこちょこ使えそう。

きれいになる油というので椿油の美容液にも大いに食指をそそられましたが・・・これはもう少し寒くなってにしようと思いました(って、寒くなってから来るのか?送料無料で買えるのはここだけなのに)。

続いて、またしてもてくてく歩いて・・・・その途中で立派な府庁前を通りました。

2010年9月16日京都府庁

ルネッサンス様式!という感じですね。片山東熊辺りが携わっていそうな雰囲気ですが・・・・ちょっと検索してみたら松室重光という方の設計だそうです。やっぱり重要文化財

やっとたどりついたのは京都御所に程近いところにある本田味噌本店。立派な店構えです。京都らしい白味噌が中心。味噌と紫蘇や味噌とイチジクなどを和えたものも売っていましたが・・・・日持ちを考えて、西京味噌と、お土産用ゆず味噌を選びました。

こういう老舗は夜が早いから心配しましたが、閉店時刻手前でセーフ!

そこからは地下鉄1日乗車券を活かさねば!と無理矢理地下鉄に乗って、烏丸御池下車。どこで食べようか・・・でも食欲いまいちだわと私の都合で文椿ビルの界わいにある韓国料理ではなくて、福寿園本店の二階にある、これまた去年行っておいた 「京の茶寮」 で軽く夕ご飯。

茶寮と言うだけあり、どうやらランチとお茶で賑わうようで、7時にはクローズという事もあって貸切状態でしたが、友人も満足してくれました。

せっかくのお泊りなのに、いい子にして7時にホテルじゃさびしいよ〜(何しろ、ホテルライフを楽しむというのは東横インではありえないですからね)で、カフェ・ベローチェが安い!でお喋りして、バスに乗ってホテルへ戻りました。

な、なんと、サンキューゴメンねだけではなくて、VODもお試し期間で、友人が見たいと言っていた「おとうと」が見られました! こうと知っていたら早く帰ってきても良かったね・・・で見終えて零時を回っていたので、またしてもバタンキュー!

おとうとの感想:吉永小百合さんの大阪女は無理だわ〜。関西弁が似合わん。漫才師の横山あきおさんを久しぶりに見た。ホスピスの善良なルームメイトとして、実に自然で、最後にクレジット見るまで「そこにいる本当のフツーのおっちゃん」が出ているのだと思ってしまいました。