金融機関から借金すると、先方の利益になるのに、口では「儲けさせてあげてるんだぞ」なんて言いつつも、実際には恐縮に近いような気分になり、必ずきちんと返済しようと思うのが、一般的な感覚ではないかと思います。

それが個人間の借金になると、なぜか貸した側が恐縮して、悪意ではないにせよ、借りておいて忘れてしまったり、なかなか返してくれない側に対し、ひどく肩身の狭い、バツの悪い思いをして、貸したり立て替えたお金を返して欲しいと切り出さなきゃいけないのはなぜでしょうね〜(立て替えだって一種の貸し借りです)。(-.-;)

ごくたまに督促された事を含め、ささやかな金額で私も何度か経験しましたが、これが大きな金額になると、更に貸し手の立場は弱くなるようです。

そもそも金融機関から貸し出して貰え、それをきちんと返せる人は、個人間の借金の申し込みなんてしないと言う大前提があるようですが、困り果てて、一家心中をほのめかされたりしたら、無碍に断るのは心理的にキツいでしょうね。

今日、実家が素封家という友人から話を聞きましたが、近所の家が賭事で首が回らなくなり、拝み倒されてお金を貸したが、返済しないので山林を差し押さえたら、逆恨みをされたらしく、子ども時代にその家の子からきょうだいみんながいじめられたという事でした。

これなど、典型的な借り手が貸し手より強くなってしまった話で、借り手には甘えがあったのでしょうね。

よく、個人間な借金の願いには、返して貰えなくてもいいだけの金額(当然ながら、相手が望む金額からはかなりダウンということになるようです)をあげてしまう覚悟で渡して、絶対に貸してはいけないと言いますが、それを実感する話でした。

お金を貸した事で感謝されるどころか、一生恨まれたりするのでは全く割に合いませんね。

先方によくよくの事情が無い限り、あるいはこちらが先方によほどの恩義を抱いていたりする以外、脅しめいた言葉や、泣き落としにかけられても、お金を貸すべきではなく、お住まいの自治体の相談窓口などを紹介した方が無難だと思います。

親切ごかしの怪しい借金一本化をうたう業者や悪徳弁護士も紛れ込んでいるようなので、相談先位はチェックしてあげる、それが相手に好意を抱いていたら、してあげられるせめてもの事かも知れませんね。