電車に乗っていても広告を目にし(NHKとタイアップで、地元私鉄が松山行くのなら羽田までわが電車で、海軍関係ならわが電車で横須賀へとやっておりました)、昨日なんて地元紙なのにNHK出版を含む出版社とタイアップ広告が載っていた「坂の上の雲」。原作はまだ読んだこと無いのです。



 あまりの前宣伝の仰々しさに見るのやめたろかと一瞬思わないことも無かったのですが・・・でも、やっぱり見てみよ〜というミーハー心で見ました。

 実は司馬遼太郎さんと「坂の上の雲」、下関では評判がよろしくないと聞きましたので余計興味が湧いたというのはあります。理由は地元出身の乃木大将を愚将扱いしているからだそうで、母の従妹のいる長府では地元在住の直木賞作家が、何とか挽回しようと策を練っておられるという話も聞きました。



 それはともかく・・・一瞬で「う〜む、今年の大河ドラマの予算がこっちに取られたか」と想像たくましくなってしまうほどの重厚な作り。セットやロケなど、すごく力を注いでいるのが分かります(爽やか妻夫木君主演の「天地人」。善良な友人たちは「良かった〜」と言っていますが、演出が悪い、セットがちゃっちぃと一部でかなり不評だったようです)。

 で、私にとって新鮮な発見だったのは、主役の熱演より何よりも、舞台となった松山の言葉でした。

 私の祖父、平成の大町村合併で今治市となってしまった越智郡の出身です。祖父は小学生の時に亡くなっていて、色々な昔語りを教えてもらう機会ももてないでいましたが、祖母の話や、親戚の言葉などに出てくる「○○したぞな」というような言葉や独特のイントネーション。日ごろ忘れていますが、懐かしいものでした。続きを読む