今日は何の割引もない日だったけれど、シネマ・ジャック&ベティで上映中の「牛の鈴音」を見ました。この映画、地味な映画ではありますが、横浜駅界わいでは老舗のシネコンであるムービルでも先月辺り上映されたんですよね。

韓国の自然豊かな農村部に暮らす倹しい老夫婦と、彼らの家にいる40歳という牛としては超長寿な雌牛との日々を撮ったドキュメンタリーです。

ドキュメンタリーだから、著名俳優が出てくる訳じゃないし、派手な出来事は何もない、淡々とした日々を描いているのだけれど、風景がものすごくきれい。効果音なども無理に挟まず、カッコウや虫の音など、本当に自然な感じです。

年老いた働き者の牛をとっても愛しているおじいさん。8歳の時に鍼治療に失敗し、片足は細いままの障がいがありながら、とにかく働き者。おばあさんは、無口で頑固なおじいさんについて「私ほど苦労している者はいない」とか「こんな牛を大事にして、私の事は放り出しておいて」などなど、愚痴のオンパレード。続きを読む