友人の誘いで平塚美術館の開館二十周年記念展の伊東深水展に行きました。

平塚美術館は今年二回目、トータルで四回目位でしょうか。ちょうどいいサイズで明るくきれいな美術館です。バブル弾ける前の計画らしいですが、箱物作りましたになっていないのが立派です。

 伊東深水と言えば美人画、そして電車の乗り方も分からない箱入り娘として育てた娘の朝丘雪路さんが有名ですが、14歳から鏑木清方に弟子入り。十代の画を見ても、すごい画才の持ち主ですね。

美人画には浮世絵を踏襲した様式美が有りますが、すごくチャーミングだし、デッサン力の強さを感じたのは、戦時中の東南アジアのスケッチ集でした。

いきいきしていて素晴らしい。

師の鏑木清方をはじめとする肖像画もリアルです。特に新橋演舞場が持っている年を重ねた女性アーティストたち(謡など)は、ご本人たちにしてみれば、もっとリアルさを捨てて欲しかったでしょうね。

じっくり見た後は、隣接スペースで湘南の女性画家三人の作品を鑑賞。

平塚美術館は2つの展示スペースを使い、一粒で二度おいしいにしてくれる事が多いです。

特にまだ三十代の石井礼子さんの、モノクロで、部屋の中にひしめく物、人、猫をいびつな空間に描いた作品、印象的でした。

そうそう、勿論ランチも楽しみ、腹が減っては戦が出来ぬで、食べてからの鑑賞でした。美術館併設の明るいカフェ「ラ・パレット」のタコのサフランライスで〜す。中高年並びに女性向けな量です。若者は物足らないかも? お味と雰囲気は良いですよ。

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