コガネムシのつぶやき

−甲斐小泉のドけち指南部屋ー ムダな事・モノは省いて、毎日を楽しく暮らしたい・・・

移民問題

帰ってきたヒトラー

 「帰ってきたヒトラー」の原作はちょうど2年前の6月に読みました(もちろん、翻訳もの)。なかなか刺激的な内容だったのに、結末をすっかり忘れているというのが情けないこと極まりないのですが、先週の地元紙の映画評の評価も良かったのと、何より、ヒトラーものと言えば、チャプリンの「独裁者」は別として、恐らく大概の作品で酸鼻を極める場面も見なくちゃいけないかも知れないのが嫌だったのが、これは基本がコメディーなので、見てみたいという気持ちになったのが大きいです。

 お金を貰っても、スプラッター系の画面を見なくちゃいけないのは嫌な方で、血を見る場面はせいぜいがミステリーの殺人事件現場(さっと終わる)とか、チャンバラ場面位しか我慢が出来ません(そういえば、今朝のあさイチが恐怖というテーマで、犬恐怖や高所恐怖の方の怖がり具合をチラ見しましたが、私の恐怖はスプラッターものかも知れません)。

 なので、突如蘇って21世紀のベルリンに現れた浦島太郎なヒトラーを、視聴率稼ぎに明け暮れるテレビ局の幹部と、いったんクビになったフリーのディレクターが担ぎ上げていく過程は、笑えるシーンとして、割と気楽に見られました。続きを読む

バンクーバーの朝日を見ました・・・・が(;´Д`)

  今日は近所の友人の発案で、3人連れだってバンクーバーの朝日を観に行きました。

  監督は石井裕也さん。何と別の友人のご主人の学生時代の仲良しの息子さんだそう(という事は、満島ひかりさんのお舅さんよね)でありますが、俳優陣に光石研さんや田口トモロヲさんの姿を見て、「おお、石井監督作品だ」と思い出した次第です(石井監督の「あぜ道のダンディー」にW主演でご出演)。

 低賃金、高密度の労働を求められたカナダはバンクーバーの戦前の日系移民の若者たち。カナダの白人たちからは労働を奪うよそ者扱いや、けがらわしいチビ扱いと甚だしい差別待遇をされながらも、身を粉にして働いています。中には主人公の父親みたいに、いつまでもカナダに馴染まず、あくまでも仕方なくの滞在場所として考え、日本語で通し、稼ぎはあらかた故郷へ送金してしまうなど、家族の事より郷里の事だけ考えている人物もいますが・・・。

 時節柄、パリのテロの裏側には、過激な思想以外に、移民の待遇の問題もあると連想してしまいましたが、とにかく、日本人移民たちはよく働く。
 
 その中で、朝日という野球チームを作って、体格的にも自分たちを見下すカナダ人チームを相手に試合を行うというストーリーです。

 最初のうちは歯が立たなかったガタイのいい白人チームに対して、彼らの弱点である「小回りが利かない」「きめ細かさが無い」を逆手にとって、バントで押収。次第に勝ちを収め、人気が上昇し、しまいには見下していたカナダ人たちまでもが熱狂するという部分では、スカッと爽快感があります。

 ただし・・・・。続きを読む
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