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友人が誘ってくれ、車も出してくれたので、京浜工業地帯は日石の製油所(大震災の後の石油不足はここから出荷が再開し大幅に改善されたと言います)を見下ろす丘の上、かつて磯子、もとい横浜プリンスホテルがあった所に残された旧東伏見宮邸の1日だけの特別公開というのに行きました。

横浜プリンスホテルは日韓共済のサッカー、ワールドカップの時に日本選手団が泊まったホテルで、確か平成に入って建て替え、まだまだ十分に使える豪華さだったのに、プリンスホテルのリストラで一年以上掛けて壊さなくちゃいけなかった堅牢な建物でした。

五年前、閉館が決まり、美しいバラ園も見納めだと出掛けた時に、東伏見宮邸も見学させてもらいました。


ところが……何としたことか、内部見学希望者の文字通りの長蛇の列。最後尾は二時間半待ち。駐車場の警備員さんが「駐車場が開いてるのは四時半までですから」と注意を促していた理由が分かりました。

1日こっきりだからとは言え、土曜日の正倉院展よりもすごい行列!


一度見ている事もあり、早々に諦め、外観だけにしました。

しかし、私は友人に誘われるまで公開の情報は知らず、友人によると新聞で一回告知があっただけと言います。それでこの行列と言うのがすごい!

かつて見学した時には窓の外にはプリンスホテルの建物がデーンとあったのが、今は多分日石の製油所にみなとみらい地区、晴れていれば房総まで見えて、工場群は別にして、邸宅が建てられた頃の海を見渡す風光明媚に戻っているのでしょうけれど、ジョイントベンチャーによる大規模マンション開発が進むと、また海を臨むことは出来なくなるに違いありません。

そういう意味では、やはり内部を見たい気もしましたし、だからの混み方なのでしょうね。

市の文化財なので、マンション群に囲まれ、共有施設としてリニューアルされるから、今回が見納めと言うのも混み合う理由の一つのようです。

いずれにしてもつわものどもが夢の跡と言う感じでした。

泊まらない私でも利用出来た美しいバラ園も温室も、ショッピングプロムナードもレストランも影も形もありません。まるで何十年も前からそういう風だった風情で断崖に雑草が生え風に揺れていました。


勿体無かったプリンスホテル…………高額所得者向けのケア付きマンションにリフォームすれば良かったのにね。時期がずれていたら被災者の方々に使って貰えたかも、などなど、今となっては詮無いことばかりが頭に浮かびました。

こんな勿体無いスクラップ&ビルドはもうたくさん!

中に入れなかった腹いせに(!?)友人と私、バランスの悪い建物だね〜、珍妙なデザインだね〜など散々な事を言い合ってました。(^o^;)

都の庭園美術館となった旧朝香宮邸のアールデコと比べると……………コンセプトがいまいち分からん。海辺の観光地にありがちな竜宮城スタイルに見えますぞ〜。或いは台北の郊外で何やら大飯店として佇んでいても不思議でない感じ。



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